現在りんご園では、“サンふじ”の着色管理真っ最中です。その間に中生
種のりんごを収穫。あと数日もすれば“ジョナゴールド”という品種が、収
穫時期を迎えます。
(収穫間近のジョナゴールド)
さてタイトルの「シルバーシート」、“優先席”の事ではなく、上の写真の
中でりんご樹の下に敷かれた銀色に輝くシートの事で、リフレクター、反射
材の事です。
日が短い秋でもなるべく樹冠内部のりんごたちまで光を取り入れ、日が当た
りにくい部分の温度を上げる目的で敷きます。昼夜の寒暖差で甘さが増し、
色がつくので、樹によって使用します。周囲から変人だと思われているかも
しれませんが、青りんごの“王林”にも敷いています。
(王林)
赤く色付かないりんごになぜ？と思うのかもしれませんが、樹冠内部のりん
ごの糖度アップを狙っています。りんごは東西南北、高低など、樹の部位に
より、りんごの熟度や糖度にばらつきがあります。美味しいりんごをひとつ
でも多く収穫したいという思いからです。
最近は、労力削減のため、シルバーシートを敷かない、“ノンシルバー”で
の栽培が増えてきましたが、ひと手間かけた分、美味しいりんごが採れま
す。将来は“ノンシルバー”が主流になり、シルバーシートを敷いて栽培し
たりんごに付加価値がついてくるようになるのかもしれません。
