剪定は理論から

もう少しで剪定作業も終了です。今年も我ながら上出来の仕上がり(^_^;)

昨年度から3年間にわたり、剪定士養成事業で剪定技術等について勉強して


いるのですが、以前よりもパワーアップ出来ている気がします。



剪定上達には経験と勘に頼るのではなく、科学的、論理的にりんご樹に向か


う事。そしてまずは、剪定の目的を考える!もちろん高品質のりんごを毎年


コンスタントに収穫するためですが、そのためには主に、


樹冠への採光性、作業性
●枝の更新


が挙げられます。


次に、複雑に見える剪定ですが、枝の切り方は二通りしかありません。


枝の付け根から切る●間引き剪定
枝の途中から切る●切り返し剪定


この二つの無数の組み合わせから成り立っています。


枝の太さにより逆のパターンもありますが、主に鋸で間引き、鋏で切り返す


といった感じです。初心者の方はなかなか大きな枝を間引く事が出来ません


が、りんご樹の骨格を考えながらそれが出来るようになると、一人前と言え


るのではないでしょうか。また、切り返し剪定は主に、側枝を出させたり枝


の若返りを意図して行います。枝はりんごが実ると下垂していき、新梢の伸


びが悪くなります。そこが切り返しのポイントです。因みに山間のりんご園


は比較的地力が弱いので、こまめな切り返し剪定が要求され、時間もかかる


様な気がします。


剪定で悩んだ時は目的に立ち返ると、どうするべきかが見えてきます。と言


うか、常に目的を意識して剪定に臨むべきだ思います。


あとは、間引き剪定と切り返し剪定を組み合わせてのセンスです。センスと


言うと経験や勘とあまり変わらないので、もう少し具体的に言うと、りんご


樹、さらにはりんご園を俯瞰的に捉える空間認知力と言えるかも。


収量もあげつつ美味しいりんごを栽培するため、あと少しの剪定がんばりま


す♪