昨日の午後から断続的に雨が降り、お湿り程度ですが干ばつ気味の農作物
にとって恵みの雨となりました。現在のりんご園は葉が生い茂り、緑一色の
さて今年は、全県的あるいは全国的なのかもしれませんが、りんごの花芽
が不足という事態になりました。花が咲かないと実も着かず、りんごの減収
見込まれます。もちろん地域や園地、樹や枝、品種によって違いやバラツキ
があるのですが、丸葉樹の15年生前後の比較的若い樹や“サン北斗”など
の樹勢が強めの樹が、また品種では“ふじ”や“王林”といった晩生種が花
芽不足が深刻な気がします。
りんごの花が少ないという年は初めて経験し、茫然自失といった感じですが
今後同じ事が起こらない様に、しっかりと原因を考えないといけません!
県の調べでは、昨年の花芽形成時に高温が続いた事が大きく影響している様
です。高温時は葉や果実の呼吸量や水分の蒸散が非常に多くなり、樹体養水
分の消耗が激しくなります。樹勢が強めの樹や若木は、特に蒸散が活発だっ
たのではと思います。また、花芽形成時の日照時間が少なかった事も原因の
様です。
そして、花芽不足は複合的な要因から起きたと思いますが、昨年の過着果も
影響が大きいのではと考えています。今までは“隔年結果性”を感じた事は
無かったのですが、これからは樹勢に見合った着果量を徹底しなければと思
います。
整枝剪定などである程度異常気象も克服できるように、技術を磨き研究して
いかないと!