2017年産りんごを振り返って

 2017年は、黒星病、うどんこ病との闘いから始まりました!


私は特別栽培農産物という、減農薬栽培をしてますが、一番気を付けているのが


果実の外観を著しく損なう、黒星病とすす病です。当園は主に標高120mほどの


位置しているため雪解けも遅く、これまで大きな病害はありませんでしたが、近


年は温暖化のためか雪解けが早く、それに伴い病原菌の動き出しも早く、慣行の


防除でも手を焼いている地域もあります。来年は黒星を止められるか、正念場に


なりそうです。


 そして全体的に小玉傾向の年となりました。王林という品種に限っては平年よ


りも大きめでしたが、主力品種サンふじなどが小さめでした。極端に乾燥してい


る場合は堰からポンプで潅水も行ったりしますが、樹自体が水を引張り上げられ


るように、樹勢強めの選定を心がけたいと思います。


 最後に台風18号による落下。平成3年にりんごに大被害をもたらした、台風19


号に進路が似ていて、どうなることかと不安でしたが、当時ほどの被害はありま


せんでした。が、それでも20キロ入りコンテナで100箱もの落下被害。



さらに樹上に残ったものも擦り傷だらけ。


やはりショックですが、自然相手の農業、リスクもしっかり考慮して、事前に事


後に対策を万全にしていかなければなりません。


 今年も新聞の取材や、農協観光さんによる猫の手援農隊の皆様との出会いなど


面白くワクワクするような出来事がたくさんありました!


プライベートでも、息子がピアノと柔道を始め、娘も色々と活発になってきまし


た。




来年も品質の良いりんごを目指し、りんごを通じてのご縁を楽しみたいと思いま


す!2017年もどうもありがとうございました!!よいお年を。