有機農業等情報交換会

 昨日は妻と鰺ヶ沢までドライブ。海沿いは涼しげで、気分爽快。しかし、

久々のデートと思わせて、実は“有機農業等情報交換会”への参加が目的で

した。

 鰺ヶ沢町湯舟の神茂芳さんのりんご園で行われました。神さんは現在青森

県内に3人しかいないりんごのJAS有機生産工程事業者で、JAS法で認められ

ているICボルドーやマシン油を使用する程度で、ほぼ無農薬に近い栽培で

す。因みに僕が今年申請した、農薬の使用を慣行栽培の5割以下に削減する

県の“特別栽培農産物”ですら、現在で認証件数が約40件程度だそうで

す。逆に言うと、それだけりんごは病害虫に弱く、農薬なしでは栽培困難と

言えます。

神さんのりんご園は樹と樹の間隔が広く、樹高も低めで採光性がよく、風通

りも良好。耕種的防除とICボルドーの使用で、ある程度病害虫が目につくく

らいかなと思っていたら、予想外に黒星病などが目につき、改めて有機JAS

でのりんご栽培の難しさを痛感しました。




(園主の神茂芳さん)

また、りんごの外見からは分かりにくく中を食い荒らす“モモシンクイガ”

という厄介な害虫対策として、すべてに袋をかけるそうです。完全無農薬の

自然栽培を行っている木村秋則さんも、“モモシンクイガ”対策にすべて袋

をかけているそうです。それでも最終的に4〜5割は加工になってしまうと

の事。

現在の僕の方針は、有袋より太陽をいっぱい浴びた無袋栽培のりんごの方が

糖度が高めで美味しいので、味重視で食の安全・安心、さらにお求めやすい

価格という事で、基本的に無袋栽培で、農薬の使用を慣行の5割以下に抑え

た、県の“特別栽培農産物”に取り組んでいこうと考えてます。

また、自然食品の店「あおぞら」の西舘さんもお話をされ、有機農業の必

須アイテムはパソコンだと言っておられました。以前までの有機農業のフォ

ーラムでは、有機農産物を作っても引き取ってくれるところがないと言う人

がいましたが、現在はインターネットという良い素材があるので、以前に比

べて有機農業に取り組みやすい環境だと思います。

最後の質疑応答では、色々と意見が飛び交い、お宝情報も聞け、とても有意

義な情報交換会でした。また、妻はスニーカーを忘れたため、ヒールで長時

間つき合ってくれてありがとう。