りんご苗木作り

 最近は天気が良いものの、風の強い日が続いています。桜が舞う景色も風

情がありますが、もう少し弘前公園の桜の満開を楽しみたいものです。

 りんご園での作業は、りんごの花が咲くまで薪を割ったり、自家菜園を耕

したり、園地を補修したりなど、色々な事をこなします。

その中で大事な作業の一つが、りんごの苗木作りです。

りんごは種を蒔いて殖やしているのではなく、苗木を植えて殖やします。

“ふじ”の種を蒔いても“ふじ”は育ちません。同じ品種を殖やすには、台

木と呼ばれる別な植物の根にその品種の枝(穂木)をくっつけて(接木)やりま

す。

そして、寿命などでりんごの樹を伐採した時などは、空間に空きを作らない

ように、すぐに苗木を補植してやります。3〜4年育てた苗木が、生り込み

が早く扱いやすいです。

大規模な改植時などには、苗木屋さんからりんごの苗木を購入したりします

が、結構なお値段になってしまいます。

自分で毎年ある程度作って準備しておくと、苗木代の節約になるし、何より

愛着がわいてきます。