TPP、今後を注視

 4月に入りましたが、こちら山間のりんご園は、未だ雪に閉ざされていま


す。剪定作業も最終盤。スピーディかつ丁寧にを心掛け、今年も上出来の仕


上がりです♪


 消雪前に剪定と切り落とした枝の片付けを終えたいところですが、先日午


前中は祖母の付き添いで病院へ。待ち時間の間、最近赤ちゃんの世話で全く


出来ない絶好の読書タイムとなりました。常に出かけるときにはバッグに本


をしのばせているのですが、昨日読んだのは『ここが間違っている!日本


の農業問題』という本。

先月、安倍首相がTPPへの参加を表明しましたが、こちらの本は農業の立


場からの反対論。以前、著者の一人である鈴木宣弘氏の講演を聴いた事があ


りますが、論理的で分かりやすい切り口・表現は説得力があります。


TPP参加により、生業であるりんご栽培には甚大な影響はないだろうとの


見通しですが、やはり僕は反対の立場です。


第一の理由は、関税撤廃により外国産の低コストかつ食味も良いコメが流通


すると、かなりの数の水田が減少する可能性があり、主食の生産を海外に委


ねる形となれば、国家の安全保障が大きく揺ぐ!


第二の理由は、農地が減少するとなれば、地方の美しい景観など、農業の多


面的機能が失われる!


自分は経営努力をしているから大丈夫、自分の分野には影響が小さいから大


丈夫と言うのではなく、もっと大きな視点で考えるべき事だと思います。