4月に入りましたが、こちら山間のりんご園は、未だ雪に閉ざされていま
す。剪定作業も最終盤。スピーディかつ丁寧にを心掛け、今年も上出来の仕
上がりです♪
消雪前に剪定と切り落とした枝の片付けを終えたいところですが、先日午
前中は祖母の付き添いで病院へ。待ち時間の間、最近赤ちゃんの世話で全く
出来ない絶好の読書タイムとなりました。常に出かけるときにはバッグに本
をしのばせているのですが、昨日読んだのは『ここが間違っている!日本
の農業問題』という本。
ここが間違っている!日本の農業問題―農業・食料・TPPの“真”常識
- 作者: 鈴木宣弘,木下順子
- 出版社/メーカー: 家の光協会
- 発売日: 2013/01
- メディア: 単行本
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先月、安倍首相がTPPへの参加を表明しましたが、こちらの本は農業の立
場からの反対論。以前、著者の一人である鈴木宣弘氏の講演を聴いた事があ
りますが、論理的で分かりやすい切り口・表現は説得力があります。
TPP参加により、生業であるりんご栽培には甚大な影響はないだろうとの
見通しですが、やはり僕は反対の立場です。
第一の理由は、関税撤廃により外国産の低コストかつ食味も良いコメが流通
すると、かなりの数の水田が減少する可能性があり、主食の生産を海外に委
ねる形となれば、国家の安全保障が大きく揺ぐ!
第二の理由は、農地が減少するとなれば、地方の美しい景観など、農業の多
面的機能が失われる!
自分は経営努力をしているから大丈夫、自分の分野には影響が小さいから大
丈夫と言うのではなく、もっと大きな視点で考えるべき事だと思います。