中長期的な視点で

 最近は下記2冊の本を読みました。

現在、日本国の借金は1千兆円を超えています。そして少子高齢化にともな


い歳出は増えるばかりです。国家の収支を家計に例えると、400万強の収


入で毎年1000万円の暮らしを送っている様なものです。当然破たんは目


に見えています。自治体や国家ですら、債務不履行、経済破綻が心配される


状況です。“ジャパンクライシス ハイパーインフレがこの国を滅ぼす”と


いう本は、社会学者の橋爪氏が経済学者の小林氏へ、この状況の打破に向け


て鋭い質問や意見を投げかける形となっています。これにはやはり、収入を


増やし支出を減らしていくしかなく、各種増税、こちらの本では消費税3


5%、社会保障費のカットとなります。これからはこれらの度合いが増して


くるのは間違いないと思います。現在の財政状況や政府の対策を見ると、イ


ンフレ、円安が進んでいますが、りんご農家として中長期的な視点んで、栽


培品種は輸出に向いたものを選んだほうが有利かな、などと考えたりしま


す。危険水域を超えたら、りんご栽培自体がどうなるかすらわかりません


が…。財政再建は、国際通貨基金の様な外圧がないと無理なのかもしれませ


ん。各種増税社会保障費のカットが見込まれる中、これからの農業経営や


社会保険料など、色々頭を悩ませます。