剪定の匠たち

 今週断続的に雪が降った青森県津軽地方は、今シーズン最深積雪を記録し


ています。豪雪だった昨年を上回りそうです。


そんな中、「青森県りんご剪定士」の研修が3日間行われ、21日は優良園


地の剪定視察があり、りんご剪定の匠たちの剪定を拝見する事ができまし


た。


最初は、現在丸葉樹剪定の第一人者と言っても過言ではない、弘前市の斎


藤弥志則氏の園地へ。

切り落とす枝を、淡々と弟子たちに指示します。樹形はそれほどこだわらず


枝の素質を重視といった感じを受けました。


次に、わい化栽培技術の普及推進に貢献した、平川市の森内健一氏の園地で


わい化樹の剪定を見学しました。

やさしい語り口で、基本から丁寧に説明していただきました。


因みに、斎藤弥志則氏と森内健一氏はともに、りんご界の最高賞とも言える


「渋川伝次郎賞」受賞者です。


最後は、板柳町の中畑元男氏のわい化園地へ。

中畑氏は高品質のりんご栽培はもちろん、収穫量にもこだわりを持たれ、何


よりりんご樹の高さに目を引かれます。質問すれば論理立ててなんでも答え


てくれる方です。


三者三様ですが、手段は多少違えど、目的は高品質のりんご栽培です。高品


質のりんごを目指し、基本を踏まえつつ、先輩方の剪定も参考にしながら、


自分なりに試行錯誤していけたらと思います。


視察研修は大型バスでの移動でしたが、大雪のため立ち往生していた路線バ


スを人力で押してあげたり、僕たちのバスがトラックに接触されるなど、大


変な日となりましたが、思い出深い一日となりました。