過熟…

 早いもので、明後日からは12月。こちら青森県津軽地方では、断続的に


雪が舞い、りんご園は白く覆われています。片付けがまだ残っているので、


根雪にならなければ良いのですが…。


 さて先日、すべてのりんごの収穫を終えた11月の下旬、妻がスーパーで


“アルプス乙女”という品種を見つけ、食べたいと言い出しました。ちょう


ど数個未収穫のものがあるのを思い出し、夜懐中電灯を持ってりんご園へ。


収穫した“アルプス乙女”は深紅の輝きで、完熟といった感じでした。

因みに“アルプス乙女”は、25〜50グラムのミニりんごで、糖度も高く、お


菓子づくりや観賞用など、アイディア次第で色々使えるのではないでしょう


か?お供え餅のみかんの代わりに、など。


 早速食べてみたのですが、期待に反して果肉がボソボソして、食べられた


ものではありませんでした。“完熟”を通り越して“過熟”。早生種・中生


種のりんごは特に、早すぎる収穫も味が乗りませんが、遅すぎてもりんごの


醍醐味でもあるシャキッとした歯ごたえが失われ、食味が落ちてしまいま


す。完熟した旬のりんごをお届けするためには基本的に、早過ぎず遅すぎな


い収穫時期が重要です。