りんご園の働き者

 津軽地方は桜も散ってきて、かわりにりんごの花が咲いてきます。

りんごは基本的に、異品種の花粉で実を結ぶ他花受精の植物で、良い実をつ

けるには受粉が必要です。

昔は家族親戚総動員で、採取した花粉を人手で一花一花につけていくという

やり方が主流でしたが、現在は“マメコバチ”というミツバチより一回り小

さなハチの助けを借りて行います。

冷蔵庫で保管し、りんごの開花に合わせてりんご園にマメコバチの巣を設置

するのですが、風が強いものの連日の好天でハチが巣からどんどん出て来て

います。人を刺す心配もなく、健気にりんごの花から花へ飛びまわる“マメ

コバチ”は、りんご園の働き者で大助かりです。