人材に恵まれて

 2016年も早いもので、残り半年。今年は子育てのため妻が戦線離脱のた


め、当初はどうなる事やらと思っていましたが、今のところなんと過去最速


の作業進捗状況です。29日でふじへの予定分の袋かけ作業も終了し、30日に


は天然苦土のキーゼライトを撒きました。


 さてこの過去最速のペースの要因はというと、何といっても人材に恵まれ


た事にあります。毎年来ていただいている方はもちろんですが、春に来てい


ただいた2人に特に助けられました。マイペースで仕事をこなし、頭の回転


が速く会話がおもしろいとうさんと、りんご園での作業が初めてながら、最


後は袋かけまで難なくこなしてくれた天才肌のママさん。


お二方は農家ではないのですが、それぞれ色々な仕事を経験して来られてい


て、何気ない会話がとても興味深く、また農業経営のヒントになる様な話も


あり、刺激的で充実した一時でした。


人を雇っている周りの農家さんは、バイトさんが思う様に実すぐりをしてく


れないと嘆いている方も多いですが、それは教え方に不備がある気がしま


す。とにかく具体的にわかりやすく教えるのが大事!主幹や長果枝といった


専門用語はあえて使わず、主幹は幹、長果枝は手のひらほどの長さの枝とい


った具合です。経験と勘に基づかず、作業をマニュアル化していかないと。


その様に教えると、側枝の先端のりんごと長果枝の区別、短果枝と長果枝の


腋芽の違いが分かってもらえ、品質向上へとつながります。人を雇い入れる


場合は、教える技術も重要です。


 6月中お世話になった天才肌のママさんは、新たな職場へと昨夜北海道へ


旅立ちました。とめどなく明るく楽しく、息子思いのとても強い人でした。


またお会いする機会があれば良いなと思います。