歴史から学ぶ

 昨日より真冬らしい天気が戻った青森県津軽地方。今朝は久しぶりに除雪


をし、吹雪のため午前中はりんごの荷造り作業。午後はりんご園で剪定で


す。


 さて、ただ今冬読書期間中ですが、最近読んだ本はこちらです。

著者は、ライフネット生命保険株式会社会長の出口治明さん。かなりの歴史


通の様で、そんな彼が初めて歴史をテーマに著した一冊という事です。


中国の歴史からキリスト教ローマ教皇、ヨーロッパの歴史、遊牧民といっ


たキーワードが、ドラマチックに見事に関連付けられていきます。歴史書


しては、○○朝が滅び○○朝が興り、その次に○○朝がといった暗記的な所


も致し方ありませんが、人間味にあふれる背景にスポットを当て、読者をあ


きさせません。テンプル騎士団13日の金曜日のつながりなど、興味深いエ


ピソードがたくさんちりばめられています。昔勉強した世界史ですが、血が


通ってよみがえってきた感じです。世界史が上手くまとめられていて、まさ


に教養を育む一冊でした。


温故知新というか、将来のために歴史から色々学べると思います。以前紹介


した事がありますが、神田昌典さんの『2022−これから10年、活躍できる人


の条件』。

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

こちらで著者は70年周期説を唱え、価値観の大転換となった“明治維


新”、70年後、再び“終戦”という形で大きな転換を迎えました。そして


それから70年後が、今年2015年となるそうです。2011年の“東日


本大震災”が、1941年の“太平洋戦争勃発”と対応し、本年に「圧倒的


な欠落」が生じるほどの出来事が起こる可能性があるとしています。最近の


日本列島の火山活動も気になりますし、大都市での地震津波被害も心配で


す。財政破綻という可能性も考えられます。著者はいたずらに不安をあおっ


ているわけではなく、最悪を想定して最善を尽くせ!と言っています。どの


ような事態にも対応できる様に、少しでも準備しておかなければなりませ


ん。因みに“明治維新”時は“黒船”、“終戦”時には“マッカーサー”と


どちらも新しい時代は、外圧により始まっています。日本社会を新たな段階


へ進めるためには、外圧なくして無理なのかもしれません。