2022年産りんご、総評

 穏やかな大晦日、午前中はりんご園にて、切り納め。

 

2022年産りんごは、8月の記録的な大雨の影響に尽きます。

 

山の傾斜園の土手などが至る所で崩れ、生活道までもが崩れ大変な事態に。

 

大雨による急激な肥大により、果皮と果肉の肥大バランスが崩れて、影響は果実にも。

 

ツルの基部に亀裂が入る、外部裂果、通称“ツル割れ”が比較的多く、外観からはなかな

 

か分かりづらい、内部裂果が2022年産は目立ちました。

贈答用に紛れない様に、選果には細心の注意を払いました。

 

なお、内部裂果、または外部裂果は、熟度が進んだものほど出やすい傾向で、それゆえ

 

にツル割れりんごは美味しいと言われたりします。

 

裂果部分を取り除いていただければ大丈夫ですので、りんごの個性だと思ってご賞味い

 

ただければとてもありがたいです。

 

 また、心苦しさでいっぱいですが、やむを得ず、価格も数年ぶりに改定させていただ

 

きました。物価高もさることながら、やはり人件費が大きいです。りんご栽培は機械化

 

されている部分が少なく、ほとんどが人手による作業です。高品質のりんごのためには

 

マンパワーが欠かせず、どうぞご理解いただければと思います。

 

それでも人口減少は免れないので、人手をあまりかけずに美味しいりんごをお届けした

 

く色々計画を立てていますので、2023年産りんごも、どうぞよろしくお願いいたしま

 

す!