ここ数日15℃くらいの気温が続き、りんご園の雪どけも目に見えて進んで
います。27日、積雪30センチ弱の状態に、施肥をする。魚や米ぬか、動
物の骨粉など有機質100%のものを使用しています。
だいたい青森県では、雪が消えて4月の中下旬に、施肥をするのが一般的な
感じです。因みに他県では秋肥が多いそうです。
今回積雪が多少ある状態で施肥をした目的は主に2つ。1つ目は融雪材とし
ての効果を狙うものです。近隣の園地ではいわゆる融雪材を積雪40センチ
ほどの時に撒いてました。時間とお金があればそれでもよいのでしょうが、
効率性も考慮。そして2つ目はカラス対策です。春先の乾燥した土の上に撒
くと、動物の骨粉などを啄みにカラスが押し寄せてきます。雪上に撒く事で
カラスに食べられにくくなればという思惑です。
りんご協会職員、工藤貴久氏にも意見をうかがった所、雪上からの施肥はあ
まり事例がないそうです。ただ、平場の園地であれば雪どけ時の肥料分の流
亡も気にするものでもないし、融雪材としての効果もあるというお話。カラ
スはこの時期食べ物がないので、やってくるとの事でした。
(1袋20キロの肥料4袋分)
期待した通り、ペレット状のものは雪に溶け出し、こちらにはカラスが全く
やってきませんでした。もうひとつの粉状のものにはやはりカラスがやって
融雪効果とカラス対策、総じて良い結果なのでは感じています。秋肥や春肥
との肥効の比較はなかなか難しいと思いますが、その辺も注目していきたい
です。今回の雪上施肥は実験で、費用対効果が高ければ真似をすれば良いし
ダメなら笑えばよいと思っています。