現在台風26号が接近中の青森県。収穫間近のりんごもあり、気が気では
ありません。多少未熟でも、風で落とされて加工用になってしまうよりはマ
シと、収穫してしまうのも一つの考え方。その場合、未熟果が流通すると青
森県産のりんごの評価を落として自分の首を絞める事になりますし、台風の
被害があまり無かった時には、市場で安く買い叩かれてしまいます。我が家
では“シナノスイート”と“ジョナゴールド”の収穫を我慢し、台風の被害
が少ない事を祈るばかりです。
自然災害時に思う事ですが、りんご栽培で生計を立てる事は、ギャンブルの
様なもの。風雨や干ばつなどを乗り越え無事に収穫されコンテナにおさめら
れる事が、奇跡に感じられす。品種構成を考え、比較的台風の影響が少ない
早生種へ比重を移したり、販売チャネルを拡げたりするなど、ギャンブル性
の要素なるべく減らす事が経営だと思います。
昨日は“おいらせ”という品種を選りもぎしました。下記写真の様に、毎
写真右の方は蜜がばっちり。左側は蜜が入っていませんでしたが、食味はま
ずまずです。今年は写真の様に、果実内部が褐変したものが見られ、外観か
らはなかなか分からないので、注意が必要です。
今年は鳥害がほとんど見受けられなかったのですが、この品種は目につきま
す。それだけ美味しいという事なのかも。20日前後の収穫見込みです。