こちら青森県も、日曜日以降再び真夏日が続いていますが、現在りんご園
では“つがる”というりんごの着色管理真っただ中です。果実に日光が当た
るようにしてやると、食欲をそそる真っ赤な色が着き、糖度も上がります。
着色管理と言うと主に“葉とり”作業ですが、りんごの重みで垂れ下がって
きた枝に支柱を入れたり、枝を縄で吊ってやる事も随時行っています。枝が
りんごの重みで欠けてしまわないように、また日光を樹冠内まで多く入れる
枝吊りは、わい化栽培では特にそうなのですが、支柱の先端から各枝へと
放射状に紐を張ります。この光景、どこかで見た事がありませんか?そう、
金沢の「兼六園」の“雪吊”!「兼六園」の“雪吊”も、いわゆる“りんご
吊り”に由来しています。
「兼六園」の雪害対策の様なりんごの枝吊りを、昔は“軍艦吊り”と称して
いたそうで、マルバ台のりんご樹でも多く行われていたそうです。以前、り
んご栽培指導の第一人者である三上敏弘先生とお話した時、“軍艦吊り”を
復活させたいと言っておられました。マルバ台のりんご樹の枝吊りには、あ
る程度太く長い支柱が必要で、用意するのが難しいと思いますが、りんご樹
に応じて少しずつでも取り入れていこうと思っています。