りんごの樹の気持ち

 今日の津軽地方は最高気温が1℃だったのですが、昨日との温度差でとて


も寒く感じました。そんな中、りんご園で“北斗”という品種の整枝剪定を


行いました。“北斗”は樹勢が強く、良品質のりんごをならせにくく、“心


カビ”という障害果や色づきが悪い、貯蔵力がないなど弱点が多いです。生


産量もかなり少なくなっていますが、食味が抜群に良いので、消費者に人気


があります。


良いりんごを作るためには、基本的には樹勢を落ち着かせてあげればいいの


ですが、それには整枝剪定が重要な位置を占めます。比較的多めに枝を配置


し、枝を更新する時も、一度に切ってしまうと樹に反動が来てしまうので、


見た目に違和感があっても樹に刺激を与えないように、何年かに分けて切り


落とします。

因みに樹勢の弱い樹は、強めに剪定してあげて、逆に刺激を与えるようにし


ます。


また、我が家のりんご園のそばに、無剪定の梨の樹があるのですが、高さ8


メートルくらいはあるのではないでしょうか。

りんごの樹もしかりで、無剪定で自然のままでは、樹の成長に養分がまわ


り、美味しいりんごは出来ません。


このようなりんごの樹の気持ちを考えて、整枝剪定をする事が重要です。