皆さんは上記写真のりんごの品種が分かるでしょうか?青りんごの代名詞
「王林」ぽいですが、正解は「青林」というりんごです。岩手県で育成され、
1990年に品種登録されたりんごです。全般的に形・色が悪いのですが、サン
ふじをしのぐ高糖度と蜜入りで近年注目を集めている品種です。
現在りんご栽培の現場では「品種戦国時代」などと言われ、「サンふじ」や
「つがる」といったメジャーな品種から、「こうこう」や「こうとく」とい
ったマイナー品種まで、平均すると各農家で5から10品種ほど栽培してい
るのではないでしょうか?大きく分けて赤いりんごか青いりんごか?9月頃
収穫の早生種、10月頃収穫の中生種、または11月収穫の晩生種か?他に
りんごの大小などの選択もありますが、主にこの6つのカテゴリーをを組み
合わせて品種構成を考えています。
栽培するりんご品種を選択する際、市場性と言うか一定の生産量があるもの
が基準です。もちろん、市場性、一定の生産量があると言う事は、消費者が
求めていると品種と言えるので、選考時のの重要な視点です。
それにあわせネット社会の現代は、栽培者が惚れ込み上手にプレゼンすれば
マイナーな品種でもいくらでも選択の余地があります。むしろ希少価値が付
加されます。アップル社前CEOスティーブジョブズ風に言えば、新しい価
値のりんごを提案し、消費者自身が好みのりんごに気付く、提案し育てるり
んご品種選考。
冬期はあれこれじっくりと、これから栽培する品種を考えるのが楽しみでも
あります。