雪害軽減のために

 ようやく津軽地方でも、真冬日から解放される日も増え、三歩進んで二歩


さがりながらも、季節は少しずつ春へと歩を進めています。同時に雪の体積


は減ってきますが、圧雪で氷状になります。その様な硬い雪に埋もれたりん


ごの枝が、雪解けが進むにつれて下方へ引っ張られ、枝の基部から折れると


言うより引き裂かれてしまいます。


スコップですべての枝を掘り起こすのは不可能に近く、それと合わせて、融


雪効果、または雪が氷状にならない様に、枝が埋もれている箇所へ融雪材を


散布します。


 融雪材と言っても、道路凍結防止で撒かれる、塩化カルシウムを主成分と


したものは、塩害をもたらす可能性があるので、りんご園では使えません。


りんご園では、太陽熱を利用するものを主に使います。木炭や鶏糞を炭化さ


せたものを粉末にしたものがメジャーです。天気が続く時を狙っての散布が


効果的です。


ようやく足の怪我も良くなり、先日ワイ化園へ炭化鶏糞を散布しましたが、


雪害の軽減につながればと願います。


また、液体の融雪材も市販されており、水で希釈して噴霧器で散布するので


すが、100円ショップの墨汁を代用している先輩もいて、この記録的な大


雪を前に、りんご樹の樹形も含め、色々と試行錯誤していかなければと思い


ます。


(墨汁を希釈し、散布する先輩)