現在“つがる”というりんごの着色管理をしています。りんごの重みで垂
れ下がってきた枝に、支柱を入れたり紐で吊ったりして、りんごに日光が当
たる様にしてあげます。そして一番労力を要するのが“葉とり”と呼ばれる
上の写真の様に、果実に密着している葉っぱを摘んでやるのですが、この加
減が重要です。葉を摘み過ぎては、食味を低下させたり、逆に着色が悪かっ
たりしますし、あまりにも加減しすぎると極端な色ムラができてしまいま
す。
最近は見た目よりも味を重視した“葉とらずりんご”が消費者にも受け入れ
られてきた感じを受けますが、りんごの食味の向上には日光が欠かせませ
ん。ですからただ単に労力軽減のために“葉とり”をやめたのでは、慣行栽
培のりんごよりも味が劣る事もあります。葉を摘まない分、まめに支柱を入
れたり実回しをしたり、場合によっては適度に葉を摘んでやったりもしす。
“葉とらずりんご”の統一された定義はありませんが、見た目よりも味を重
視したりんごだという事です。
しかしながら、りんごの赤い色が食欲をそそるのも事実で、適度に葉を摘め
ればベストです。
最近は日中暑く朝晩涼しく、りんごの着色には最高の気候です。おそらく数
日で急激に色が回り、9月10日前後には“つがる”を収穫できるのではな
いかと思います。