“ファーストレディー”に魅かれ、山形へ

早いものでお盆も残すところあとわずか。地域によって農業用水が不足し


たりと干ばつが深刻だった津軽地方ですが、昨日のまとまった雨がりんご園


の土中にも滲みわたるほど降り、まさに恵みの雨となりりました。


 さて僕は、お盆前から仕事の合間を縫って、地元の先輩を誘い、広船の優


良りんご園地視察へ出かけたり、「アップルペクチンの体内毒素排泄効果に


ついて」と題した講演会へ出かけたり、またりんご園内でちょっとした撮影


が行われたりと、充実した毎日でした。それぞれの内容は後日改めて紹介し


たいと思います。


そして、昨日まで2泊3日で山形県の方へ妻と車で出かけて来ました。山形


県で育成され昨年から県外でも栽培が可能になった“ファーストレディー


というりんごに興味を持ち、あちらの試験場やらJAへ電話をし視察のスケ


ジュールを組み、それをメインとした旅行となりました。


初日は最上川の舟下り体験。日本三大急流のひとつで総延長229kmの一


級河川である最上川を、船頭さんの舟唄を聞いたりしながら1時間ほど舟で


下ります。

水上は涼しく、舟唄を聞きながらの長閑な自然の眺めは、とても心地良かっ


たです。


その晩は銀山温泉へ宿泊。銀山川の端に、大正、昭和に建てられた木造旅館


が連なる、何ともレトロな温泉街。

夕食まで川を上流の方へ散策。水は澄んでいて、足を浸すとかなり冷たいで


す。上流にある銀坑洞内は天然の冷房といった感じで、ひんやりして気持ち


良いです。


散策で汗をかき小腹が空いたので、帰り際にカリーパンと地ビールをいただ


きました。どちらもほんとに美味しく、カリーパンはお土産としてもかなり


人気の様です。

そして夜になると温泉街にはガス灯が点り、ノスタルジックな雰囲気満点で


癒されます。

かわいらしいお土産も見つけました♪

二日目はメインの“ファーストレディー”というりんごの視察。山形の農業


総合研究センター果樹部の斎藤さんという方に、大変丁寧に試験場内を案内


していただきました。“ファーストレディー”というりんごは、青森県内で


は9月上旬の収穫で、300g前後と思っていたよりも大玉で、着色が容易


で、肉質が硬く歯ざわりが良いそうです。山形でも収穫にはまだ早く、食べ


る事は出来ませんでしたが、りんご樹やりんごを実際に拝見すると、魅力的


な感じがします。収穫時期にはとり寄せて味を見て、よければ栽培したいと


考えています。


今回秋田、山形、宮城、岩手と回りましたが、観光客も大震災後かなり戻っ


てきている印象を受け、少し安心しました。これから東北は収穫の秋を迎え


ますが、全国の皆様には是非、安全が確認された上で、美味しい農産物を食


べていただきたいです。