減農薬りんごの性

 今年も県が認証する“特別栽培農産物”という、減農薬・無化学肥料での


りんご栽培に取り組んでいます。県の方では、いつ頃にこの農薬を使いまし


ょうなどのガイドラインとなる“防除暦”を作成しているのですが、慣行栽


培での農薬の使用は36成分回数、“特別栽培農産物”略して“特栽”はそ


の半分である18成分回数で収めなければなりません。“防除暦”自体、か


なり効率的に作られているはずなので、それを半分にするのはリスクも伴い


ます。

上の写真はりんごの幼果が食害されていますが、“キリガ”の幼虫にやられ


たもの。

上の写真は新梢の葉が縦に縮れた様に巻かれた状態ですが、“リンゴコブア


ブラムシ”による仕業。アブラムシは基本的に葉っぱに被害を与えますが、


こいつらは多発して果実を加害する事もあるそうです。減農薬の園地に多く


見られるそうです。


りんごの葉や実が病害虫の被害を受けるのに耐えられず、“特栽”を諦める


人もあり、その気持ちもわかります。ある程度の被害は考慮し、予察でベス


トな散布時期を狙い、また耕種的防除も併せ、可能な限り“特栽”を続けて


いきたいと思います。