今朝は曇り空で剪定日和だったのですが、昼前から吹雪に変わり、先が見
えづらく顔が痛いくらいの横殴りの雪のため、早めにりんご園から帰宅。
りんごの荷造り、段ボール代の支払い、除雪などを終え、後は読書。ゆっく
り本が読めるのも、比較的時間に余裕がある冬の間くらいです。
“歴史”や“社会”といったカテゴリーは昔から好きなのですが、加藤陽
子さんの『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』という本を読みました。
- 作者: 加藤陽子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2009/07/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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戦争を中心として、日本の近現代史を高校生に語るスタイルの内容です。
学校の教科書だけでは内容的に、その当時をなかなか実感しにくいですが、
日本が日清戦争から太平洋戦争までどのように辿ったのかを、当時の社会状
況や他国との関係の流れ、手紙や日記に裏付けられた為政者たちの思惑など
から読み解き、また、高校生との授業スタイルなので退屈せず読みやすく、
当時の状況が目に浮かんでくるほどです。
「何故勝ち目のない太平洋戦争に臨んだのか?」と、何か単純明快な理由を
求めてしまいがちですが、当たり前ですが実際は、色々な事情が複雑に絡み
合って時代の流れの中で起こるべくして起こったという事です。
未来に向けてより良い国際関係を築くためには、過去を客観的に正しく理解
する事から始まると思うので、大変有意義な1冊でした。