八甲田と岩木山麓のりんご

 こちら青森県津軽地方は断続的に雪が降り、冬の訪れを実感します。ただ


今、今年度産りんごの反省点を踏まえて、来年度産りんごのための土づくり


や防除体系などを思案しています。今年度は真夏日が多く、今までにない天


候が大きく影響しているのかも知れませんが、全体的に比較的小ぶりで、蜜


の入り具合も、昨年特に良かった分、今年は少ない傾向の様な気がします。

(“葉とらずサンふじ”基本的に着色のための葉摘みをせず、収穫がおそければおそいほど、蜜入りが良い)

 夕食後毎日りんごを食べていますが、南八甲田の麓に属するりんご園の


方々からりんごをいただき、食べ比べたりもします。総じて例年より酸味が


感じられ、糖度計で計ると平均14〜15度前後もあるのですが、食べると後


味スッキリの甘さといった印象です。


 また、妻の母の実家が岩木山麓でりんご栽培をしていて、数個りんごをい


ただきましたが、こちらは口の中に残る甘さを感じました。りんご園の立地


や樹勢などでも味は違いますが、山系の違いで味の違いがはっきりわかると


はおもしろいです。


 津軽平野を挟み、東に連なる八甲田山系と西にそびえる津軽富士、岩木


山。それぞれの山系の恵み・特色を活かしたりんご栽培を行い、青森りんご


の味の向上を目指していけたらと思います。