今日は時折小雨が降る中、“ジョナゴールド”と言うりんごの除袋作業。
貯蔵性アップと着色向上のために、袋がかけられる品種があります。“ジョ
ナ”もその一つで、気体組成をコントロールしてりんごの呼吸を抑制し、長
期間新鮮さを保持できるCA貯蔵され、基本的にりんごが少なくなってくる翌
年の春頃から販売されます。
さて、今日の昼ごろに、神奈川県からのお客様が、わざわざりんご園まで
来られました。“サンつがる”の収穫は終えているので、現在食べられる品
種がなくがっかりしておられましたが、道路端の色付き始めた“紅玉”を年
輩の方が見て懐かしがられ、みずみずしいりんごに感動している様子でし
た。
“ふじ”が登場する前は、りんごと言えば“紅玉”と“国光”だったそうで
すが、バナナ自由化やりんごの豊作、またミカンの豊作の影響などで価格が
暴落し、品種更新が進んだそうです。現在では調理用・加工用で人気があり
新たに植えている人もいます。“紅玉”は酸味が強いですが、根強い人気が
あります。
その他“世界一”や“ムツ”と言った大きいものなど、中生種のりんごはそ
れぞれ特色があり面白いのですが、将来的には“シナノスイート”の様な、
味重視の品種へと更新していくつもりです。