今日は夕食に、今年初物のサモダシのキノコ汁、サンマ、モミジの秋らし
いデザイン缶の発泡酒などが並びました。食卓も秋爛漫という感じです。
さて、たまに同級生のМ君がうちのりんご園に手伝いに来てくれるので
すが、もともと体が弱い感じで、葉とりなどの作業をしていても鼻がグズグ
ズしてつらそうな時があります。本人いわく、薬剤散布が原因かもと言って
いて、春先彼が手伝いを頼まれた畑では、じんましんが体中に出たそうで
す。彼の原因がそうかどうかは分かりませんが、確かに薬剤に敏感な人はい
ます。
自然栽培で有名な木村秋則さんが無農薬に取り組むきっかけは、妻が薬剤に
弱かったからのようです。りんご栽培の歴史は病害虫との戦いの歴史でもあ
り、したがって薬剤と共に歩み、りんご栽培と薬剤散布は切っても切れない
というのが常識だったと思います。無農薬の園地のりんごは、生果ではもち
ろん加工りんごにもならない感じです。
(りんご研究所内にある無農薬のりんごの樹)
それを、薬剤に弱い人でも安全に作業ができ、同時に生計も立つようにする
には人並ならぬ努力と長い年月を要したそうです。
先月、木村秋則さんのりんご園に行く機会に恵まれたのですが、無農薬であ
りながら周りの園地と区別がつかないほど樹が立派でした。自然落下してい
たりんごを見ても、生果でも全然大丈夫な印象です。まさに奇跡です!
(木村秋則さんのりんご園とりんご)
りんご園でのより安全な作業は、消費者にとってより食の安全につながるの
ではないでしょうか。しかし、無農薬のりんご栽培と同時に生計を成り立た
せるのは至難の業!今はインターネットといういい素材もあり、販売的にも
以前よりは有利な状況にあるような気がするので、無農薬に取り組んでみる
価値はあるのではないでしょうか。