無農薬のりんご

 青森県では日中は暑いくらいなのですが朝晩は気温がぐっと下がり、この


寒暖の差で早生りんごの“つがる”も徐々に色づいてきました。

早生りんごの収穫が本格的になる前の今日、「りんご病害虫マスター研修」


の第5講目が開かれました。午前中は農薬の特性と作用機作についての講


義。午後からは最新の防除機器の特徴という事で、薬剤散布をするスプレイ


ヤーのデモンストレイション。最新型はキャビン付きが当たり前で、バック


モニターや高性能サスペンションまで!定価は約800万と高級車並み。僕


は極力薬剤散布を減らしたいと取り組んでるのですが、そんなのに乗ったら


薬剤散布が待ち遠しくなってしまうような気がします(^_^;)

最後にりんご研究所内の一画にある、無農薬の園地などを見学。見学の度に


りんごの果実や葉っぱが、どんどん病害虫に蝕まれています。葉っぱもかな


り落ち、果実は「モモシンクイガ」と「黒星病」に侵されて、見るも無残な


姿でした。



無農薬で安全だからといって、はたして消費者はこれらのりんごを食べるで


しょうか?裏返せばこのような惨状の中、りんごの無農薬での栽培を行って


いる木村秋則さんはまさに奇跡です!


いきなりの無農薬栽培はリスクが高いので、まずは県の慣行の薬剤散布の半


分にあたる、「特別栽培農産物」を目指します。